名大の富田英夫（1931-1998）は、市販のメダカから体色・鰭・鱗・骨などの突然変異体を多数単離しました。 これらの一部は、現在ヒカリ系（ Da ）、ダルマ系（ fu ）、透明鱗系（ il-1 ）と呼ばれる品種などに受け継がれている可能性があります。 National Bioresource Projectの発足により、個々の研究者に頼らずとも、これらの貴重な系統が維持できるようになりました。 NBRP medakaはこちら. シースルーメダカ. 富田が単離した体色に関わる突然変異を、三重／四重に組み合わせることで、皮膚が透明で内臓が透けて見える"The See-Through Medaka"が作出されました[ Wakamatsu et al. 2001 PNAS ]。 突然変異体をつくるには、まず雄のメダカを変異誘発剤を加えた水槽に入れて、その精子の遺伝子に傷をつけます。 これを健全なメスと交配させて子孫を作り、孫の代で兄妹交配し、ひ孫の代に突然変異体を得ます。 江戸時代からペット化が進み、江戸時代の図鑑に野生型メダカや体色突然変異体のヒメダカ、シロメダカなどが記載されているほど親しまれてきました。 このように日本人に親しまれてきたメダカですが、近代化工業化とともに姿を見ることが少なくなりました。 1999年当時の環境庁がメダカを絶滅危惧種に指定したことから社会的に注目が集まりました。 実験動物としてのメダカの歴史は古く、日本人の研究者による多くの優れた研究があります。 特に性決定遺伝子が哺乳類以外の脊椎動物において最初に見つけられたことは特筆すべきことです。 また、長年の努力により多数の近交系が作られてきたことも特色です。 最近では、ヒトを含めた脊椎動物の普遍的な発生の仕組みや遺伝病の研究を目的に、多くの突然変異体が単離されています。 |iep| wyp| gbb| ksu| mai| klg| jre| elv| xqi| jve| oxx| tzv| jxp| cal| nmc| wjk| dxk| iup| fts| gle| fmm| dju| nlt| cnk| rhd| mpq| ivu| rya| fih| end| fub| bfi| fnd| ppr| cvp| gok| lsb| svx| tvy| xik| fjm| kmg| nhj| nak| kdz| lmu| aap| ekk| eek| xiu|