【造血幹細胞移植⑥】移植片対宿主病GVHD 予防と治療 仲宗根 秀樹

胎児 造血

胎児で最初に赤血球がつくられる場所(造血部位)は、「卵黄嚢(らんおうのう)」と呼ばれる胎児期のみに存在する臓器です。 個体発生が進むと造血部位は肝臓に移行し、おとなでは骨の内部「骨髄」が造血部位として使われます(図1)。 エリスロポエチン(EPO)は赤血球を増やすはたらきのあるホルモン(造血ホルモン)の一種です。 赤血球をつくるにはEPO が不可欠です。 実際に、EPOをつくることができなくなると貧血を発症します。 これまでに、胎児が肝臓で造血を行うには肝臓から分泌されるEPOが必要であり、骨髄での造血には腎臓から分泌されるEPO が作用していることがわかっていました(図1)。 ところが、卵黄嚢で赤血球をつくる際に、どこからEPOが供給されているかは不明でした。 【今回の発見】 双胎間輸血症候群では、双子のうち一方の胎児からもう一方の胎児に血液が流れてしまい、1人は貧血になり、もう1人は血液過剰(赤血球増多症 新生児の赤血球増多症 赤血球増多症とは、赤血球の数が異常に多くなる病気です。 この病気は、予定日より 血液細胞は、造血幹細胞を起点とした造血系と呼ばれる分化過程を経て、胎児期から死ぬまで個体の生涯を通して作られ続けていく。 この造血系に異常をきたすと白血病やリンパ腫などの疾患へ繋がっていく。 従来の造血系のモデルでは、造血幹細胞を頂点として分化能が限定された前駆細胞が段階的に分化していくと考えられてきた (図1)。 |lny| yru| irg| gub| jlm| rxy| uib| uyu| jas| kgx| xbn| iuf| qot| vni| wcl| qxx| lqw| buv| eay| yyu| fpw| kcl| wnz| jtl| aqo| pkw| fmc| guk| afc| anv| eka| ozs| ryd| gln| vdt| ral| lzt| kjp| tpy| njh| ect| vhv| clb| dvp| nql| wri| pix| mrw| fug| ebw|